「建築には筋書き〈PLOT〉がある」でお馴染みのPLOT特集号。
山からの眺めは同じでも、その過程によって意味も変われば、もしかすると見えてくる世界も変わる。建築は、成果からだけではわからない!? 16組の建築家たちの設計プロセスを徹底解剖します。 |
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特集 |
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[PLOT 設計のプロセス]
日本を代表する建築家16組の最新プロジェクトや設計プロセスを紹介
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表紙は、「PLOT 設計のプロセス」特集より、市川創太さんによる最新プロジェクトの図面。10万点の視点から得た情報のグラデーションで敷地を描き出していくプロセス。まぎれもなく「建築」へと結実していくけれど、そのプロセスで用いられる建築家の感覚器は、新たな世代に入ったのか!?
初の国際コンペに勝利した中山英之さんの最新プロジェクトは、アーティスト・イン・レジデンス施設のアトリエ/ギャラリー棟。独特の空間イメージをまといながら、建築の内外が同時に決まっていくようなプロセスは、これまでの中山さんの住宅とはまた違う姿を感じさせます。
中山英之+Ido Avissar 語り手:中山英之
「Printmaking Studio/Frans Masereel Centrum」編
phase 1: コンペティション
初の海外コンペティション|壁からケーキへ|地域に馴染む優しい建築?|現象全般にコミットするとは|工法、コストまで含めた戦略
市川創太/dNA 語り手:市川創太
「HUGO(仮)」編
phase 1: 敷地のキャラを読む
10万個の「Super Eye」|ランダム・ドローネ網|配置と屋根形状の傾向|柱配置・支点の分散|塵の眼|ユークリッド距離とネットワーク距離|ランダム・ドローネ網の3D化?
妹島和世+西沢立衛/SANAA 語り手:妹島和世、西沢立衛
「ボッコーニ大学新キャンパス」編
phase 1: 海外のクライアントと議論を重ねたプロセス
建物でもあり公園でもある|ピロティは外か中か|モデュールと機能性|スタディに参加するクライアント
藤森照信さんが久しぶりに公共建築に挑みます。3日間(!?)で決まったという設計プロセスを生々しいスケッチと共に紹介。
内藤廣さんのPLOTで紹介するプロジェクトは、御自身の建築家生命を賭けたという木造の体育館。構造家の岡村仁さんともに前人未踏の木構造へ挑戦しています。建築家と構造家の鬩ぎ合いの一部始終をお聞きしました。
藤森照信 語り手:藤森照信
「多治見市モザイクタイルミュージアム」編
phase 1: 設計の思考
モザイクタイルの館を考える|風景的な建築の発想とは|「わざとらしさ」の避け方|植物の生え方にこだわる|不思議なプラン
内藤廣 語り手:内藤廣、岡村仁
「静岡県草薙総合運動場体育館」編
phase1:空間イメージを実現する構造とディテール
判りやすい形から出発?|木造による新しい構成|空間として明快なヴィジョン 理想的な木造?|難しさの本当のところ|全てが現れるところとは
安藤忠雄 語り手:安藤忠雄、矢野正隆、宮村和寿
「元美術館」編
phase1:再開発計画の中での設計
中国のスピード感|都市のダイナミクスに応える二重皮膜の美術館|中国のクライアントとのやり取り|アーティストからの刺激|新しい都市的関係をつくる
前田圭介 語り手:前田圭介
「福山本通船町ビル」編
phase1:基本計画と基本設計
自分たちでテナントビルを企画から立ち上げる|前田さん、デベロッッパーになる!? ウナギの寝床のテナントビルを考える|スタディで気付いたこと|垂直の地面
石上純也 語り手:石上純也
「アートビオファーム プロジェクト」編
phase1:基本計画
建築家によるランドスケープという依頼|構造体としての水|建築空間的なスタディとは|模型で「空間を見る|見たことのないランドスケープ
隈研吾 語り手:隈研吾、齋田武亨
「富山市西町南地区プロジェクト」編
phase1:内・外部の街への溶かし方
コンパクトシティにおける文化性の高い複合施設|ギザギザした外装|斜めのヴォイド|短冊状パネルと木製ルーバー|新しい道具からの触発
平田晃久 語り手:平田晃久、外木裕子、松田彩加、高田彩実
「太田市北口駅前文化交流施設」編
phase1:5回にわたる設計ワークショップ
プロポーザルにおける4つの課題|設計プロセスの共有|ゾーンごとの使い分け|箱の数とサイズ|スロープの構成|「市民総体の意志」の見極め
藤野高志 語り手:藤野高志
「貝沢の住宅」編
phase1:8年に及ぶ設計プロセス
新築フェイズ|増改築フェイズ|改修フェイズへの移行|建築の溶かし方とは
島田陽 語り手:島田陽
「諏訪山の住居」編
phase1:基本設計
3つの案を平行して詰める|強い構成は生き残れるか|与条件と空間の形式性|組み立てはいつ考える?|空間の状況を突き詰める
武井誠・鍋島千恵/TNA 語り手:武井誠、鍋島千恵
「K社本社屋プロジェクト」編
phase1:初期スタディ
必要最低限の骨格|木片による接合部の積み重なり|自律性と他律性のバランス 新たな気付きを誘発する木片の骨格
小嶋一浩+赤松佳珠子/CAt 語り手:小嶋一浩、赤松佳珠子、高橋好和、西口冬悟
「高傳寺大涅槃塔」編
phase1:特殊な木架構への挑戦
巨大な涅槃図|槌砧|8対の卍風車状トラス軸組|位牌堂と庇の有無|身体ではなく意識
藤本壮介 語り手:藤本壮介
「台南市美術館国際設計競技応募案」編
phase1:コンペティション
ランドスケープか浮遊か|プログラムから新しい空間構成をつくらない|普通さから新しい建築観は生まれるか?|建築が担うリアリティとは|プロポーションに興味ない?|中間領域の展開
伊東豊雄 語り手:伊東豊雄、東建男、古林豊彦、樽谷敦、近藤奈々子、Julia Li Ka Yee
「山梨学院大学国際リベラルアーツ学部棟」編
phase1:実施設計までの変遷
リベラルアーツの教育|高圧線対策と富士山|三又の学生寮ユニット|「みんなの」という概念が及ぼす効果|3つの座標軸の混在|現代社会に潜在する野生
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座談会・記事 |
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[賢者が語る 設計のホンネ] |
内藤廣・小嶋一浩・勝矢武之 |
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[識者が語る 選定のカラクリ] |
古谷誠章・小野田泰明・新井久敏 |
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[巧者が語る 設備のチカラ] |
煌ヤ三郎・荻原廣高 |
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建築設計が直面している状況を、3世代の設計者が赤裸々に語る座談会に、コンペの審査や発注する経験豊かな3者による座談会。さらに、現代建築のキラーコンテンツでもある「環境エンジニアリング」から見た、設計の状況とは? 現代の日本で、設計が向かい合う状況や難しさ、そして可能性を探ります。 16の設計プロセスと合わせて読むと、様々なことがわかるかも。
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GA広場 |
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「アナログな操作のできるハイテク環境ビル」
コープ共済プラザ |
羽鳥達也/日建設計
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「〈半アーチ+ピン柱〉のピロティと〈萃点〉のヴォイド」
南方熊楠記念館・新館 |
小嶋一浩・赤松佳珠子
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連載
ロボットはコンピュータの夢をかたちにするか?4
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アンズスタジオ
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アンズスタジオによるロボティクスの連載も4回目。今回は、ゲーリーやザハといった最新の建築物での最新技術の活かされ方が紐解かれます。今までの建築の考え方では、つくると猛烈な時間とコストのかかったものが、「驚愕の簡単さ」(と言っていいくらい)で可能になる。そこで起こっていることの意味や、さらに広がる連携技については、次回以降のお楽しみに! |
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192 total pages, 80 in color
ISBN978-4-87140-930-8 C1352
2014年11月1日発行 |
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¥2,566(税込) |
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在庫僅少
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