表紙は、安藤忠雄さん設計の「上海保利大劇場」。コンクリートをガラスで包んだ、二重被膜のシンプルでキュービックな外観に、内部があふれ出してくるようなデザインは、中国のアイコニックなシンボル性に対する安藤さんらしい提案になっています。安藤さんの劇場建築は珍しいですが、「ハコの中」というより、キューブを貫くチューブこそが、都市の活力を表現するオープンな劇場空間。この十年で追求された中国での施工精度にも注目。 |
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作品 |
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上海保利大劇場 |
安藤忠雄 |
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解説:上海保利大劇場 |
安藤忠雄 |
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上海交響楽団コンサートホール |
磯崎新 |
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インタビュー:国際級のコンサートホールを中国に |
磯崎新 |
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十和田市 市民交流プラザ |
隈研吾 |
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解説:にぎわいを創出するみちの広場 |
針谷將史・向井優佳 |
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解説:薄くて軽い屋根折板と扁平柱のラーメン |
佐藤淳・針谷將史 |
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育良保育園 |
松島潤平 |
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解説:トリプレットの断面とZ型に分節した大屋根 |
松島潤平 |
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嬉野市立塩田中学校
嬉野市社会文化会館 |
末光弘和+末光陽子 |
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解説:高床ネットワークとY字架構による家並み |
末光弘和 |
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kitchenhouse fukuoka showroom |
窪田勝文 |
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解説:kitchenhouse |
窪田勝文 |
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作品は国内外の6作。磯崎新さんの「上海交響楽団コンサートホール」は、都市に半分埋められた中に、音楽のための空間が内包された建築。物理的にも、音響的にも、要素が「浮かんで」います。特集「ホールの現在形」でも触れられますが、最新トレンドを表した建築です。隈研吾さんの「十和田市 市民交流プラザ」も、「埋め込み型」の作品。家並みのような中に、「広場」の周りにプログラムが配置された建築です。今、都市との接続が、共通のテーマになっているという読み解きも可能かもしれません。それぞれの違いについて考えてみるのも面白いと思います。 |
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特集 |
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[ホールの現在形]
5つの見方から展望する、ホールの可能性
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本杉省三「計画学から」
地方の時代における多目的化から専門化への流れ|今、再び多目的化へ|「ベルリン・フィル」を越えられるか?
梶本眞秀「企画から」
多目的ホールの功罪|古くて新しいパターン化の問題|動くホール|これからのホールをイメージする
竹中司+岡部文/アンズスタジオ「プログラミングから」
Form Finding|「折紙」のプログラム化|「発音と反射音のズレ」のバラツキ|「歪み」を許容するオリジナル・プログラム
小口恵司「音響設計から」
音響設計100年の歴史|音環境の判らなさ|二大形式と新しい試み|音の形のつくり方とは?
白井晃「演出から」
演劇にとって空間とは?|空間とフィクション|現代におけるフィクションの変
化|何でもできるホール?
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一つ目の特集は、「ホールの現在形」。「実は、最も保守的なビルディングタイプでは?」という仮説のもと、音楽ホールとシアター建築の最新形について、異なる立場から聞いています。音のテクノロジーや、その操作法、そして音楽興業や演出家の視点。NHKの朝ドラにも出られていた俳優白井晃さんの劇場を見る視点は、空間を発想する上でもとても刺激的です。
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特別企画 |
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[総括と展望]2014/2015
5つの見方から展望する、ホールの可能性 |
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[座談会] 隈研吾・藤村龍至・二川由夫 |
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戦後建築史とは何か?|形態の復活?!|From GverとFolding|言葉のない建築家|アイゼンマンからコールハース|状況の翻訳機|建築における不可侵の領域|謝るプロセスの集積|「メタファー型」の建築家|台湾的状況|直権力型と亜権力型|学閥の影響力|専権問題とグローバル vs ドメスティック|時代の転換点に対する視線|相対化した権力との距離|新しい議論のプラットホーム
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[アンケート] 26組の識者による回答 |
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浅子佳英,新居千秋,石山修武,市川創太/dNA,大西麻貴+百田有希,小川博央,岸和郎,小嶋一浩,島田陽,白井良邦/マガジンハウス,武井誠+鍋島千恵/TNA,アンズスタジオ,東福大輔,内藤廣,中村航,萩原剛/竹中工務店,羽鳥達也/日建設計,日埜直彦,藤野高志,布施茂,前田圭介,前田紀貞,森山高至,山梨知彦/日建設計,横河健,吉村靖孝 |
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二つ目の特集は、「総括と展望 建築2014/2015」です。毎年恒例のこの企画では、前年同様、座談会とアンケートの2本立てで、今年一年の建築界を振り返ります。今年の座談会の評者は、隈研吾さんと藤村龍至さん。切れ味抜群の発言が連発します。アンケートでは、26組の識者の方々に回答していただきました。座談会と併行に、多種多様なモノの見方が総覧できる企画になっています。 |
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PLOT |
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「日本キリスト教団 生田教会」編
設計:西沢立衛、語り手:西沢立衛 |
phase 3
ディティールについて考える |
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「芸術文化創造センター」編
設計:新居千秋、語り手:新居千秋・新居未陸 |
phase 1
プロポーザルから基本設計まで |
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記事も特集のホールとリンクする内容が充実です。新居千秋さんによる小田原の「芸術文化創造センター」は、いろんな意味で注目されていたプロジェクトではないでしょうか。今の社会状況も含めて、要素が濃縮されていくプロセスに驚きですが、その後の実施設計フェイズでお伝えするより具体的なデザインも請うご期待です。アンズスタジオの連載では、ゲーリーテクノロジーズ買収の裏側も語られています。激動の建築的状況をチェック! |
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時評 |
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地球の景色 1 |
藤本壮介 |
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連載は、藤本壮介さんの「地球の景色」が新しく始まりました。ジェットセッター建築家ならではの、世界中を旅(出張)して綴った日記のようなエッセイです。そのとき、藤本さんが何を感じ、何を考えたのかが、柔らかいテキストで綴られています。
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連載 |
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二川幸夫の眼 5 |
鈴木恂 |
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「二川幸夫の眼」では、鈴木恂さんが登場。若かりし頃、世界中を旅して廻っていた鈴木さんしか知らない、二川幸夫の逸話が沢山でてきますので、乞うご期待。 |
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GA広場 |
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「文化ホールを時代を超えて使うには」
八幡市民会館コンバージョン計画 |
宮本佳明 |
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連載
ロボットはコンピュータの夢をかたちにするか?5
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アンズスタジオ |
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「都心の余白と斜めにズレた床」
J project |
武井誠・鍋島千恵 |
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「自立したリアル過ぎる〈極薄の木〉」
1.2mmの木 |
編集部 |
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184 total pages, 72 in color
ISBN978-4-87140-931-5 C1352
2015年1月1日発行 |
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¥2,566(税込) |
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