特集
理想の建築・建築家
236 pages
ISBN978-4-87140-970-4 C1352
2021
年7月1日発行
¥2,550(税込)

 
特集
[理想の建築・建築家]



大西麻貴+百田有希
「意思のある佇まい」に向かうあくなき追求
閉じた世界で外の発明に触れる|「ある」と「いる」の違い|建築をより良くする感性|有りようと現れようを一致させる


島田 陽
数十年かけて体験される新しい形式性を考える
空間体験装置|現代の住宅の課題|新しいタイポロジー|20年掛けて体験されるアート


青木 淳
バラバラなものが,バラバラに見えないようにつながっている
建築の統合から離れるには|その先に未知の世界が待っている新しい発見| 本来は違うものの自然なつながり|すべての建築は広義のリノベーション




石上純也
現代の「幅」をとらえる最先端の建築とは
「環境」をどう扱うか|建築の「最先端」とは|振幅のある価値観|時間の積み重ねと型の拡張


中川エリカ
現代社会に対するものやかたちの波及力
言葉ともののフェアさ|「同じさ」の違い|かたちの問題|実践の次なる展開とは|理想の暫定一位


藤本壮介
世界の複雑性と共に立ち上がる場のつくり方とは
新しい考え方と不変の本質|小さな発見が切り拓く新しい世界|身体にまとわりつく場を実現するには| 複雑怪奇な総体の面白さ|建築の外側との境界にあるプロンティア




伊東豊雄
建築をつくる際の総合力を楽しめる,しなやかな空間
胃の中からえぐり出すアイディア|農村風景につながる「和」|後衛の最たるモノ|しなやかな建築




谷尻 誠
自分たちがカスタマーの建築によって,様々な不便益を見つけ出す
クライアントワークとオウンワーク|事務所経営の理想|余白や暗さが生み出す不便益|自己投資が切り拓く未来


平田晃久
空間を先立たせず,生命や生態系の原理から建築をつくる
人間の自発性を刺激する建築|木の幹の周りに発生する場|絶対空間と関係説| 思考の揺れに対応するコミュニケーション能力|建築の立体性とからまりしろ|薄暗い表象


吉村靖孝
「社会を材料に建築をつくる」の今
今こそシンメトリー?|「人のため」だけでなく「もののため」の空間へ|社会をソースに建築をつくる魅力


藤村龍至
新しい時代の公共の論理から建築を生成する
記号体から連続体へ|パラメトリシズムとコミュニケーション|ソーシャル・アーキテクトの役割










作品
マルホンまきあーとテラス(石巻市複合文化施設) 藤本壮介
解説:多様な思いを重ねながら存在感を持ち得る公共性 岩田正輝



小田垣商店 新素材研究所/杉本博司+榊田倫之
解説:時代を還る建築 榊田倫之
解説:小田垣の庭 杉本博司



京都鳩居堂 内藤 廣
エッセイ:二都物語 内藤 廣

鹿猿狐ビルヂング 内藤 廣



熊野東防災交流センター 大西麻貴+百田有希
解説:山あいの人が集まる場 大西麻貴+百田有希



高部公民館 藤森照信・諏訪n設計企画
解説:むらの公民館のよろこび 藤森照信



小牧市中央図書館 新居千秋
解説:多様な居場所が散りばめられたサードプレイス 村瀬慶彦
INSIDE VIEW : 建築の身体性-不均質な不均質の空間 新居千秋



港南公会堂及び港南土木事務所 新居千秋
解説:厳しい制約下で生み出した市民のための公会堂 池田隆志



東立石保育園 相坂研介
解説:複雑な条件を建築的に解く意味とは 相坂研介





対談
藤本壮介,語る。
建築家/藤本壮介 × 二川由夫

アートと建築の会遇
現代美術作家/杉本博司 × 建築家/内藤 廣



PLOT
「(仮称)八代伝統芸能伝承館」編
設計:平田晃久建築設計事務所

語り手:平田晃久+S.S.
phase 3
木屋根の施工


 
連載
エッセイ 地球の景色40 藤本壮介
立衛散考 西沢立衛


GA広場
水平なランドスケープとしての建築とは
深セン海洋博物館
SANAA
周囲に開き表裏のない道の駅
道の駅瑞穂再整備事業プロポーザル
大西麻貴+百田有希
現象が顕在化する環境をつくる
ポーラ美術館「モネ-光のなかに」展 会場構成
→こちらから会場の動画をご覧いただけます。
中山英之