前作から4年。アジアへ視野を広げた建築家・安藤忠雄の最新プロジェクト集。
今回の作品集の最大の特徴は、世界中からの最新作6作を含め、現在工事中の作品、設計中の作品を含めた立体的な構成で、安藤さんの現在形に迫っていることです。しかも、そのうち5作は、作品集としては世界初収録で、すべてGAの現地取材により、安藤建築の魅力をガッチリお伝えします。 |
■エッセイ
建築文化を育むクライアントとの出会い
安藤忠雄
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トップを飾る、韓国の「ハンソル・ミュージアム」は、古墳が点在する歴史的な風土に立つ現代美術館です。安藤さんがアメリカや日本で展開されてきた、ガラス・スキンとコンクリート・ボックスの二重被膜による、中間領域を持った美術館建築が、現地周辺の石材による壁とコンクリート・ボックスによる構成となり、谷状の地形の中にくさび形に沈められて、シーンが展開します。少々、行きにくい場所ですが、ぜひ体験してみたい建築です。 |
■インタヴュー1
建築を知ること,伝えること,コミュニケーションすること
安藤忠雄
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元気な東アジアの現場が、この数年でも大きな成長を遂げていることは、現場写真や安藤さんのお話からも伝わってきます。もちろん、欧米のプロジェクトも進んでいます。すでに芸術修復センターを完成させている「クラーク美術館」でも、既存棟への増築による本館が竣工間近。「パラッツォ・グラッシ」、「プンタ・デル・ドガーナ」で、歴史的な建築を現代美術館に転換し、話題を集めたヴェネツィアでは、最新作「テアトリーノ」に加えて、新しい計画が進行中。「最も高貴な共和国」サンマリノでは、歴史的な都市に現代の活力を埋め込む、新たなアーバン・プロジェクトが構想中で、建築を越えた拡がりに期待です。 |
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クラーク美術館増築計画 |
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アメリカ,マサチューセッツ州,ウィリアムズタウン |
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モンテレイ大学RGSセンター |
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メキシコ,モンテレイ |
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ボスコ スタジオ&ハウス |
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メキシコ,オアハカ州,プエルト・エスコンディード |
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マンガロールの住宅 |
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インド,カルナータカ州,マンガロール |
■インタヴュー2
「つくること」の現状
安藤忠雄
二川由夫によるインタヴューでは、安藤さんの率直な気持ちが語られています。建築が人々の営みの記憶を重ね合わされる場であるなら、その形は、もしかすると見える形の上に、人々が育てたイメージが重ね合わされた姿かもしれません。一方、一人ひとりの建築について思う人間から見れば、その記憶をどのように形として残せるか。安藤さんなりの実直な方法も語られていて、その話を聞くものは、あらためて建築の原点に思いをはせるでしょう。 |
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IPU環太平洋大学[PHILOSOPHIA],アスリートホール[TOP GUN] |
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岡山県 |
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大阪の都市空間に対する提案 希望の壁/都市の大樹,うめきた広場 |
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大阪府 |
■プロジェクト・リスト
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English, Japanese text
180 total pages, 90 in color
Size: 300×257mm
ISBN978-4-87140-683-3 C1052
2013年08月23日発行
¥4,180(税込)
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