《世界の村と街》シリーズ全10巻は,ヨーロッパ地域を中心として
二川幸夫が10年の歳月をかけ企画・編集・撮影したものです。
エーゲ海に浮ぶ白い集落,アルプス山中のバロック風の壁絵のある村,
イタリア半島に点在する美しい広場を持つ街,
自然と家並が一体となったアンダルシアの村,
海を玄関として構成されたアドリア海の街など,
ここに登場してくる村と街は現代文明に置き忘れられたために
かろうじて人間の生活の匂いを残している,個性あふれた貴重な集合住宅群です。
今日,姿を消してしまったものもありますが,だからこそ,
これらの村や街は, 繁栄だけのなかから生れたわれわれの住空間に
幾多の警告やヒントを与えてくれるでしょう。
何故なら,そこにある住空間には
人間の生活のための長い経験や知恵の中から生れた
確かな造形があるからです。
40年を経てもなお。

企画・撮影=二川幸夫



 
  #1
エーゲ海の村と街
Aegean Sea


文:磯崎新
解説:鈴木恂
掲載地:ミコノス島,サントリーニ島
   

#2
アドリア海の村と街
Adriatic Sea


文・解説:横山正
掲載地:ドゥブロヴニク,
ヴェネツィア

             
  #3
地中海の村と街
Mediterranean Sea


文・解説:鈴木恂
掲載地:プロチダ,ボニファチオ,メドニン,タクルナ
    #4
イタリア半島の村と街 I
Italy


文・解説:横山正
掲載地:シエナ,サン・ジミニャーノ,アッシジ
             
  #5
イタリア半島の村と街 II
Italy


文・解説:鈴木恂
掲載地:アルベロベッロ,チステルニーノ,オストゥーニ
    #6
アルプスの村と街
Alps


文:吉阪隆正
解説:鈴木恂
掲載地:グアルダ,オーバーヴァルト,ゲッシネン,ボルゴーネ
             
  #7
ドイツの村と街
Germany


文・解説:ルドヴィッグ・グレイサー
掲載地:ローテンブルク・オプ・デア・タウバー,ゴスラー,ツェレ
    #8
イベリア半島の村と街 I
Iberia


文:フェルナンド・イゲーラス
解説:フェルナンド・イゲーラス,二川幸夫
掲載地:モンテフリオ,セテニル,クエヴァス・デル・アルマンソーラ,グアディクス
             
  #9
イベリア半島の村と街 II
Iberia


文・解説:マリア・ルイサ・ボラス
掲載地:リンドソ,ペニャルバ・デ・サンティアゴ,ラ・アルベルカ,ペトラサ
    #10
モロッコの村と街
Morocco


文・解説:鈴木恂
掲載地:アイット=ベン=ハドゥ,グルミマとアファヌール,マラケシュとフェズ