9月14日
伊東豊雄さんが、第22回「高松宮殿下記念世界文化賞」(建築部門)を受賞することが発表された。
伊東さんは、音楽や彫刻、絵画など、賞の他の部門に比べ、建築は日本人受賞者が多いことに触れ、日本の建設業のレベルの高さについて述べた後、若い世代以上に現代的な表現を追求した「若い建築をつくりたい」とこれからの抱負を語った。
伊東さんのいう「新しい秩序」「若い建築」は、今年のビエンナーレで妹島さんが表現したかった建築における「新しい関係」と呼応している。
ビエンナーレで伊東さんは、「台中メトロポリタンオペラ」について、現実の建築空間を想像させる迫力ある展示を行った。
そこで現代的な新しい公共性を、最もリアリティをもって実現させようという気迫が伝わってくるし、それが体験できるという期待が高まってくる。